遺伝子組み換え作物がなぜ危険なのか?

そもそも遺伝子組み換えやゲノム編集されたものが、何故安全だといいきれないのでしょうか?一言でいえば、“自然ではない”から、“不自然である”からにつきます。

人間も自然の一部ということを忘れてはいけません。人為的に遺伝子を組み換えるということは、どういう結果を招くのか、下記の事実をもとに考えてみてください。

仏ノルマンディー(Normandy)にあるカーン大学(University of Caen)の研究チームが行ったマウス実験の結果、問題があると指摘されたのはモンサント社製の遺伝子組み換えトウモロコシ「NK603」系統。同社の除草剤「ラウンドアップ」に対する耐性を持たせるために遺伝子が操作されているトウモロコシです。(つまり、除草剤をかけても、雑草などは枯れるが、遺伝子組み換えされたトウモロコシは枯れない。)

仏専門誌「Food and Chemical Toxicology(食品と化学毒性)」で発表された論文によると、マウス200匹を用いて行われた実験で、トウモロコシ「NK603」を食べる、もしくは除草剤「ラウンドアップ」と接触したマウスのグループに腫瘍を確認しました。

2年間(通常のマウスの寿命に相当)という期間にわたって行われた実験は今回がはじめてといいます。

がんの発生はメスに多く確認されました。

開始から14ヶ月目、非GM(遺伝子組み換えでない)のエサが与えられ、またラウンドアップ非接触のマウス(対照群)では確認されなかったがんの発生が、一方の実験群のメスのマウスでは10~30%で確認されました。

さらに24か月目では、対照群でのがん発生率は30%にとどまっていたのに対し、実験群のメスでは50~80%と高い発生率となりました。

また実験群のメスでは早死も多かったのです。

一方オスでは、肝臓や皮膚に腫瘍が発生し、また消化管での異常もみられました。

研究を率いた同大のジル・エリック・セラリーニ(Gilles-Eric Seralini)氏は「GM作物と除草剤による健康への長期的な影響が初めて、しかも政府や業界の調査よりも徹底的に調査された。

この結果は警戒すべきものだ」と述べています。